
このパレットは梱包を終え、積み込まれ、すでに出発した。向かう先は当社の販売店のお客様のひとつだ。仕事のこの部分を写真に撮ることはふだんないが、いちばん多く尋ねられるのもこの部分だ。注文が入ったとき、実際に倉庫から何が出ていくのか。そして、到着先にクレーンを待たせることなく荷が届くためには、何が成り立っていなければならないのか。
通常の貨物として運ばれる。
積み上がったものを見ても、変わったところは何もない。カートン、木製パレット、ストレッチフィルム。木枠もなければ、鋼製フレームも、特殊な荷役も、サイズ超過の割増料金もない。これは梱包上の判断ではなく設計上の判断だ。当社の機材は、通常のパレット貨物として動かせるように、そして到着先では二人で扱えるように、最初から寸法が決められている。
長距離の区間は、パレット一台にまとめられる。そこから先はカートンごとに別々の道をたどるが、どれ一つとして、届くのに荷積みドックを必要としない。

出ていくのはパレット一台。その先は通常の配送。どちらの端にも荷役機械はいらない。
これが販売店にとって重要な理由。
製品の扱いにくさのコストは、すべて販売店が負う。木枠梱包の貨物なら、フォークリフトと、それを置く場所が要る。サイズ超過の品物なら、専門の運送業者と、何日もかかる見積もりが要る。納品時にクレーンが必要なものは、現実に購入できる顧客の幅を狭めてしまう。
この梱包の仕方は、その三つをいずれも取り除く。パレットは標準的な車両で届く。そしてカートンに分かれ、ふつうの保管室に収まり、ふつうの宅配便で出ていく。倉庫がなくても在庫を持てるし、動かすための機材を借りなくても注文に応えられる。
最終的な顧客が誰になりうるかも変わる。届けるのにクレーンが必要な機械は、たいていの家庭には持てない機械だ。箱で届く機械なら持てる — そして、そちらのほうが売り先としてはるかに大きな市場だ。
梱包される前の話。
このようなパレットは、ずっと上流から始まっている。これは当社自前の塗装ラインだ。成形し穴あけを済ませたパネルが、塗装を終えてハンガーに吊られ、ブース内を進みながら焼き付けられていく。ここには、完成品を仕入れてラベルを貼り替えたものは一つもない。

自分たちでつくっているからこそ、どう梱包するかを自分たちで決められる。パネルの寸法、カートンの寸法、パレットの設置面積は、最後になって判明するのではなく、まとめて決められる。だから完成した製品は、まわりに木枠を組む必要がなく、標準的な貨物に収まる。
あとは箱が届くだけ。
注文された品が何であれ、届くのは人の手で動かせるカートンだ。荷役機械もいらない。クレーン付きトラックを持つ業者もいらない。フォークリフトが必要な配送枠を待つこともない。二人と、ふつうの手工具一式と、午後の時間があればいい。
この梱包の仕方の狙いはまさにそこにあり、だからこそ、このようなパレットが木曜日に当社の倉庫を出て、誰も受け取りのために機械を借りることなく、販売店の保管室に収まっていられる。
倉庫で梱包。
同じ日に積み込み。
到着先では人の手で。
このページの写真はすべて当社自身が撮影したもので、当社の製造ラインで、倉庫で、そしてこの貨物を発送した積み込み場で撮られている。顧客名、運送業者、仕向地、積荷の内容は明記していない。

